木の湿度調節機能と断熱性
木は、湿度があがれば、空気中の水分を吸い込み、湿度が下がれば、水分を吐き出し、
室内の湿度は常に一定に保たれます。
人間にとって、湿度の急激な変化は、とても悪い影響があり、体調不良を引き起こすと
いわれております。かぜをひく、とか、インフルエンザがはやるのは、湿度が低いときで
すよね。
逆に、湿度が高いと、寝苦しかったり、カビや菌が繁殖したりして、体調を悪くします。
いくら、エアコンが普及したとはいっても、エアコンは万能ではなく、エアコンの前は湿度
は低くても天井では結露がおこったりするんです。
エアコンを使い、湿度調節をし、床、壁を厚い木材を貼ることによって、さらに湿度を一定
にするととても快適な生活空間ができあがりますね。
また、木材は、優れた断熱材でもあるんです。分厚い板は断熱性能も高く、あえてグラス
ウールやスタイロフォームなんかを使わなくても、OKなんですね。
さらに、分厚い板は、火事がおきても、なかなか燃えません。火事で燃えるのは、うすい板
です。できるだけ分厚い木材を壁に使うことによって、防火対策にもなりますね。
床に関しては、延焼に多くは関わっていませんので、木材を使うデメリットはないでしょう。
これらのことから、快適な、安全な部屋、家は、分厚い板の壁、床、天井は、防火性能の高
い建材でつくるのがベストだと、ぼくは考えております。
壁については、一部、石膏ボード、クロス貼りでもいいでしょう。
ただし、重要なことがあります。
いくら、木材をたくさん使っても、ペンキを塗って、湿度調節を妨げてしまってはなんにもなりま
せん。オイルステインくらいで我慢しておいた方がいいでしょう。ペンキで塗膜をつくると、水分
の浸透がしにくくなりますが、ということは、湿度の調節もしなくなるんですね。
快適な木の家、あなたもつくってくださいね。
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